MicroPythonを使ったマイクロコントローラープログラミング – Pythonで始めるプログラミング
MicroPythonは、リソースが限られたマイクロコントローラでPythonプログラミングを行うための軽量な実装です。公式サイト(外部リンク)で詳細を確認できます。この記事では、MicroPythonの基本とその使い方について説明します。
1. MicroPythonとは
MicroPythonは、Pythonプログラミング言語のサブセットであり、小型のマイクロコントローラでも実行できるように設計されています。ESP8266やESP32などの一般的なマイクロコントローラにインストールすることができます。
特徴
- Pythonのシンプルさを活かした使いやすさ
- 小型でメモリやストレージの使用量が少ない
- 広範なライブラリサポート
2. MicroPythonのセットアップ
MicroPythonを使い始めるには、対応するボードにファームウェアをインストールする必要があります。以下は、ESP8266を例にした手順です。
必要なもの
- ESP8266ボード
- USBケーブル
- パソコン
インストール手順
- 公式サイトから最新のファームウェアをダウンロードします。ダウンロードリンク(外部リンク)
- ESP8266をDFUモードにするためにリセットボタンを押します。
- ファームウェアを書き込むために以下のコマンドを実行します。
esptool.py --port /dev/ttyUSB0 write_flash 0x00000 esp8266-20210902-v1.17.bin
3. MicroPythonプログラミングの基本
MicroPythonでのプログラミングは通常のPythonと非常に似ています。thonny
のようなIDEを使ってコーディングすることが推奨されます。
基本的な例
import machine
led = machine.Pin(2, machine.Pin.OUT)
led.value(1)
上記のコードは、ESP8266の内蔵LEDを点灯させるシンプルなプログラムです。まず、machine
モジュールをインポートし、次にPin
オブジェクトを使用してLEDを制御します。
デバッグとテスト
MicroPythonにはREPL(Read-Eval-Print Loop)が含まれており、その場でコードを入力し、結果を即座に確認できるため、開発が非常に簡単です。
4. MicroPythonの応用例
さらに高度なプロジェクトでは、MicroPythonを使ってセンサーやディスプレイと連携させることが可能です。例えば、温度センサーからデータを読み取り、ディスプレイに表示することができます。
例: 温度センサーとディスプレイの連携
- 温度センサーのデータを取得します。
import dht import machine sensor = dht.DHT22(machine.Pin(14)) sensor.measure() temp = sensor.temperature()
- ディスプレイにデータを表示します。
import ssd1306 i2c = machine.I2C(scl=machine.Pin(5), sda=machine.Pin(4)) display = ssd1306.SSD1306_I2C(128, 64, i2c) display.text('Temp:', 0, 0) display.text(str(temp) + 'C', 0, 10) display.show()
5. まとめ
MicroPythonは、Pythonのシンプルさとマイクロコントローラの効率性を兼ね備えた強力なツールです。これを使うことで、初心者でも簡単にマイクロコントローラのプログラミングを始めることができます。
“MicroPythonは、ハードウェアに最適化されたPythonのエースです。”
Pythonコミュニティ
詳細については、公式ウェブサイト(外部リンク)を参照してください。