SQLiteを使ったデータベースの操作 – Pythonで始めるプログラミング
プログラミングにおいて、データベース操作は非常に重要です。この記事では、SQLiteを使用してPythonでデータベースを操作する方法について説明します。さらに、簡単な例を通じて基本的な操作方法を学びます。
SQLiteとは何か?
SQLite(外部リンク)は、自己完結型でサーバーレスのデータベースエンジンです。シンプルで軽量な設計により、広く使用されています。スタンドアロンのファイルとしてデータを保存するため、インストールや設定が不要で簡単に利用できる点が魅力です。
PythonでSQLiteを使用する方法
Pythonには、SQLiteを簡単に操作するための組み込みライブラリであるsqlite3
が組み込まれています。以下で基本的な操作方法を説明します。
データベースの作成
まず、SQLiteデータベースを作成するためにsqlite3
モジュールをインポートし、接続を開きます。
import sqlite3
conn = sqlite3.connect('example.db')
上記のコードは、example.db
という名前のデータベースを作成し、接続を開きます。さらに、データベースが存在しない場合は新しく作成されます。
テーブルの作成
次に、データベースにテーブルを作成します。execute
メソッドを使用してSQL文を実行します。
c = conn.cursor()
c.execute('''CREATE TABLE users (id INTEGER PRIMARY KEY, name TEXT, age INTEGER)''')
conn.commit()
この例では、users
という名前のテーブルを作成し、id
、name
、およびage
の3つの列を持つテーブルを作成します。
データの挿入
続いて、テーブルにデータを挿入します。
c.execute("INSERT INTO users (name, age) VALUES ('Alice', 25)")
conn.commit()
このようにして、Alice
という名前で25歳のユーザー情報がusers
テーブルに追加されます。
データの取得
データを取得するにはSELECT
文を使用します。
for row in c.execute('SELECT * FROM users'):
print(row)
このコードは、users
テーブルからすべてのデータを取得し、各行を表示します。
データの更新
データを更新するにはUPDATE
文を使用します。
c.execute("UPDATE users SET age = 26 WHERE name = 'Alice'")
conn.commit()
これにより、Alice
の年齢が26に更新されます。
データの削除
データを削除するにはDELETE
文を使用します。
c.execute("DELETE FROM users WHERE name = 'Alice'")
conn.commit()
この操作は、Alice
のデータをusers
テーブルから削除します。
接続の閉鎖
作業が完了したら、必ずデータベース接続を閉じます。
conn.close()
まとめ
以上が、Pythonを使用してSQLiteで基本的なデータベース操作を実行する方法です。ファイルベースのデータベースとして、簡単に始められるため、SQLiteは多くのプロジェクトで採用されています。さらに、sqlite3モジュールはPythonに組み込まれているため、追加のインストールは不要です。